はじめに
ヨコハマハコいりムスメプロジェクト。この名前には二つの意味が込められています。一つは「ハコもの」と呼ばれる、施設を活性化するプロジェクトであること、もう一つは「ハコいりムスメ」つまり女子大生たちが、ハコから飛び出して成長するプロジェクトであることです。
対象となる「ハコ」は、港の見える丘公園に佇む「大佛次郎記念館」です。みなさんは、 横浜生まれの昭和の流行作家、大佛次郎を知っているでしょうか。「おさらぎじろう」と読みます。代表作はドラマや映画にもなった『鞍馬天狗』や『天皇の世紀』。
1978年の開館から最初の10年間は来館者数が10万人を超えていましたが、近年は1万4000人ほどに減少しています。
どうすれば若い世代に大佛次郎を知ってもらえるのだろうか、記念館に足を運んでもらえるのだろうか。若い世代に向けて発信するならば、最初から若い世代に考えてもらうのが一番。中でも、発信力のある女子大生に考えてもらおう。そんな背景か ら、2013年にハコいりムスメプロジェクトが始まりました。
女子大生が活性化のアイデアを考えるだけでなく、実行するのが特徴です。減少し続けていた来館者数が2013年度から微増し、横浜市でも注目のプロジェクトとなりました。プロジェクトを担うのは、NPO 法人ハナラボ。社会課題の解決を通して、女子大生のリーダシップを育む事業に取り組む NPOです。
横浜市、公益財団法人横浜市芸術文化振興財団、NPO 法人ハナラボで「若者の地域参画による大佛次郎記念館の活性化プロジェクト 実行委員会」を立ち上げ、大佛次郎記念館の活性化に取り組んできました。
このレポートでは、2015年6月から12月までの6か月間の活動のプロセスや成果、そして課題についてまとめています。併せて、女子大生と地域が共創するときのコツについても、お伝えしています。
2013年に蒔かれた活性化の種から、どんな芽が出たのでしょうか。今年はプロジェクトの最終年。大佛次郎記念館の活性化において、「地域との共創」という一つの方向性が見えた年となりました。
NPO法人ハナラボ 代表理事 角めぐみ
ヨコハマハコいりムスメプロジェクトとは
大佛次郎記念館とは?
港の見える丘公園の展望台の南側に広がる沈床花壇の奥にアーチ型の屋根と赤レンガの外 観が一際目立つ館。横浜ゆかりの作家「大佛次郎」の功績と生涯を様々な資料で紹介しています。
大佛次郎は横浜で生まれ、そして横浜を多く描いた作家の1人です。中でも『霧笛』『幻燈』 は開化期の横浜を愛惜をこめて描いた名作として、今も多くの人々を魅了し続けています。代表作には『パリ燃ゆ』『天皇の世紀』『帰郷』『赤穂浪士』などがあり、『鞍馬天狗』の作 者としても親しまれています。また館内には、愛猫家であった大佛次郎が所蔵していた猫の置物も多数展示されています。
文学館が抱える課題
現在、日本には文学館(文学者の記念館を含め)といわれるものが数百館あります。その ほとんどの文学館が直面している課題は、入館者の減少です。
今回、活性化に取り組んだ 大佛次郎記念館も例外ではありません。開館(1978年)から10年間は10万人以上だった 入館者が、1995年度は約4万人になり、2012年度には約1万4千人に減少しています(2015年6月時の情報です)。
文学館は観光施設ではないので、単に入館者数を増やせばよいわけではありません。一般的に文学館の機能には、資料収集・保管・調査・研究・展示等があります。文学館は図書館と博物館の機能を持ち、市民が「見る」「知る」「読む」経験ができる場所でもあります。
その一方、文学館を運営管理するためには費用がかかります。決して小さな金額ではありません。公立文学館の場合、その費用の多くは税金でまかなわれており、館の事業だけで 採算が取れている文学館はほとんどないでしょう。
文学館は市民に対して、何を提供できるのでしょうか。今、文学館の存在意義が問われているのです。
なぜ記念館×女子大生なの?
大佛次郎記念館の来館者は、大佛次郎を知る年配の方がほとんどです。
大佛次郎記念館のある「港の見える丘公園」は、かつては有名なデートスポットでしたが、今では「みなとみらい」にその座を奪われてしまいました。横浜市民であっても、港の見える丘公園や元 町には来たことがないという女子大生も。
「文学も読まない、大佛次郎も知らない、港の見える丘公園にも来たことがない」。つまり、女子大生は大佛次郎記念館にとって、最も遠くにいる存在なのです。
一方で、流行を作るのも、デートの主導権を握るのも女性。特に若い女性の伝播力は、圧 倒的な強さを持っています。
そんな彼女たちの目を、港の見える丘公園や大佛次郎記念館に向けてもらうためには、どうすればよいのか。いくら大人が知恵を絞っても、その答えは出てきません。
活性化案を考えるときに大事なことは、ものごとのマイナス面ではなくプラス面に目を向けること。課題と資源は表裏一体です。
例えば「人が少なくて閑散としている」場所は、「誰にも邪魔されずに静かに過ごせる場所」でもあります。女子大生は物ごとのポジティブな面、つまり可能性を見つけようとします。それは記念館のスタッフをはじめとして、プロジェクトに関わるすべての人々をエンパワーメントすることに繋がります。
共感しながらプラス思考で解決策を考える。そのために必要だったのが、女子大生だったのです。
ハコいりムスメストーリー
プロジェクトの流れ
2015年6月7日にアイデア発想フェーズをスタートし、7月5日の中間発表でアイデアを提案。3つの企画が実行されることになりました。
大学のテスト期間終了後、8月に準備を 進め、9月から10月にかけて企画を実現。10月4日にプロジェクト展(最終報告会)を開催しました。
チームの一つは、報告会終了後も活動を継続。また、好評につき昨年のコラボ商品が今年も発売されました。
学生たちに提示した課題文
日本中に点在する、作家をテーマにした文学館。その多くが、来場者数の減少に悩 んでいます。港の見える丘公園に佇む、大佛次郎記念館も同じ。大佛次郎は、横浜 生まれで横浜をこよなく愛した作家です。
著書がドラマや映画になり、1978年の開館当初は来館者数が10万人を超えていまし た。しかし、2012年度は1万4000人ほどに減少。立地も建物も魅力的。大佛次郎スピリットは現代にも通じる。でも、大佛次郎を知る人は減り、現代の人々との間に は距離が広がっていくばかりです。
大佛次郎記念館と地域をつなぎ、人々が記念館に集うようにするためには、どんな 仕掛けが必要でしょうか。一時的ではなく、継続的な活性化につながるアイデアを 考えてください。
1. 大佛次郎記念館を知ってもらえるもの
2. 地域の人々が関われるもの
3. お金をかけずに実施できるもの(もしくはお金を集めればできるもの)
大佛次郎記念館の課題と資源
大佛次郎
大佛次郎(おさらぎじろう)は、横浜に生まれ大正から昭和にかけて活躍した作家。
代表作は『鞍馬天狗』や『天皇の世紀』。『鞍馬天狗』は何度も映画やドラマ化されていて、メディアミックスの先駆け的作品としても有名です。
一方で、1960年代から欧米やインドにも足を運んで時代の最先端を捉えつつも、冷静に時代を見極めて伝えてきた一面もあります。
日本で初めてナショナル・トラスト運動を紹介し、鎌倉の環境保全活動にも力を入 れていました。そしてなんといっても、猫が大好き。つねに10匹以上の猫が家にいたとか。
建物と立地
大佛次郎記念館は港の見える丘公園にあります。
周辺には西洋館が建ち並び、バラ園が目を楽しませてくれます。設計者は、横浜開港資料館(旧館)の設計でも知られる建築家で ある浦辺鎮太郎。
内部にはステンドグラスやモザイク画が施され、窓ガラスや壁にも一つひとつこだわりのある美しい建築物です。
一方で、みなとみらい21地区が発展したこと等により、港の見える丘公園や元町商店街に来る若者が減っています。
人
記念館としての予算が減り、事業数や来館者数も開館当初より減少。
膨大な資料管理や研究を進めながら、少ないスタッフで運営しなければなりません。記念館のスタッフは専門性が高く、大佛次郎への愛情も深い。スタッフの知恵こそが、記念館の大切な資源です。
知名度
年配の方には知られている大佛次郎ですが、残念ながら若い世代にはほとんど知られていません。
大佛次郎の知名度を上げることに加え、記念館に何度も足を運んでもらえる仕組みを作ることが重要です。
アイデア発想編
2015年6月7日、プロジェクトスタート。
初顔合わせなので全員の自己紹介、プロジェクトの概要、 メンバーに期待すること、メンバーとしての心構えなどを伝えて、オリエンテーションを行いました。
今年のミッションは「大佛次郎記念館と地域をつなぎ、若者(女子学生)が記念館に足を運ぶ企画を生み出すこと」です。
また、昨年のメンバーから活動の様子を話 してもらいました。先輩から話を聞くことで、どんな苦労がありどんな達成感が得られるのか、実感できたようです。
オリエンテーションの後は、インタビューの練習です。
フィールドワークで様々な方にイ ンタビューをする必要があるからです。3人1組になり、インタビューされる人、インタ ビューする人、観察する人に分かれて、15分ずつインタビューし合います。
テーマは「なぜ大佛次郎記念館に行かないのか」。
最初に質問項目を考えてもらい、対話しながら相手の話を引き出します。想定した質問通りには進まない、インタビューの難しさを実感してもらうのも目的の一つです。
最後にインタビュー内容を表すキャッチコピーと、根拠となる3つのキーワードを画用紙に書いてプレゼンします。
その後、横浜市職員のガイドで、港の見える丘公園、元町商店街、山下公園付近を歩き、 記念館を見学して解散しました。
発見する
2015年6月14日、インプットの一日です。
まずは館内を巡りながら、記念館のスタッフに建物や大佛次郎についてレクチャーをしていただきました。次に、『地域を変えるミュージアム』の執筆者の一人でもある、乃村工藝社の田中摂さんより、ミュージアムの活性化事例を紹介していただきました。
レクチャーの後、学生たちに課題文を提示し、どんな課題に取り組むのかを再認識してもらいました。
そしていよいよ、チーム決めです。今年は恨みっこなしのくじ引き。3人チームが3つ、2人チームが1つできました。
最初の共同作業として、チー ム名を考えます。決定したチーム名は、「肉食女子」「みーむ」「M3」「marine」。それぞ れの共通点を見つけながら、相互理解を深めました。
次にスタッフへの質問をチームで考えます。レクチャー だけで終わらせるのではなく、質問することで対象に対 する好奇心や問題意識が深まります。
「大佛次郎が海外に 興味を持ったきっかけは?」「大佛次郎はどんな本を読んでいたの?」「猫の置物はどうやって手に入れたの?」「ど うして茶室があるの?」など、スタッフがすぐに答えら れないような質問をするチームも。
レクチャーや質問を通じて、記念館や大佛次郎の魅力や 課題を理解できたようです。チームでわかったことや気づいたことを共有し、テーマになりそうなキーワードを発表してもらい、終了となりました。
分析する・発想する
2015年6月21日、3日目は解決のアイデアを考える1日です。
宿題となっていた、「地域活性化の事例」をチームでシェア することからスタート。
その後、ターゲットとなる女子大生の行動を分析しました。
女子大生といっても一括りにはできません。ひとりで読書したり映画を見たりするのが好きな文化系女子もいれば、友だちとワイワイ外で遊ぶのが好きなアクティ ブ女子もいます。
チームごとに女子大生像を描き、彼女が普段どんな生活をしているのか、誰とどこに遊びに行くのかなどを分析。ヒントとなりそうな行動をリストアップしていきました。
いよいよ、課題解決のアイデア発想へ。アイデアを思いつくまま挙げていき、ブレインストーミングで膨らませます。キラリと光るアイデアを核にして、組み合わせたり追加したり。
女子大生に大佛次郎記念館に足を運んでもらうのは思った以上に難しかったようで、アイデア出しに苦戦するチームも。時間切れとなったので、宿題としてチームごとに30個の企画案を考えてきてもらうことにしました。
形にする
2015年6月28日、残り1週間で中間発表です。
30個のアイデアから
- 新規性があるか
- ターゲットの目線で考えられているか
- 大佛次郎や記念館の魅力が活かされているか
という視点で、3つに絞ります。
「自分たちで実現できること」も大切な視点です。
例えば、女子大生が好きな有名ブランドや有名人とコラボできたらインパクトは大きいですが、そもそもコラボできる可能性は限りなく低いでしょう。
プロジェクト期間は4ヶ月しかなく、予算もありません。面白いアイデアは活かしつつ、自分たちの努力と地域の協力で実現できる 企画に修正する必要があります。
アイデアが固まってきたところで、記念館のスタッフにコメントをもらうためにアイデア をプレゼン。ダメ出しを受けて落ち込みながらも、自分たちらしい企画にブラッシュアッ プしていきました。
中間発表の前日にもメンバーで集まり、プレゼンの準備。今年はプロ ジェクトスタートから中間発表までが最も短く、4週間しかありません。過去3年間で最も厳しいスケジュールで、チームの一つはこの時点でアイデアが固まっていないという厳しい事態となりました。
伝える
2015年7月5日、中間発表会。
横浜市で活動している方、大佛次郎記念館やハナラボにゆかりのある方々など、約20名に参加していただきました。
プロジェクトの概要を説明したのち、チームごとに寸劇を交えてプレゼン。
肉食女子「大佛謎解きツアー」、みーむ「オサラギジェンヌ」、M3「猫散歩」、marine「本をならべてモザイクアート」の4つのアイデアが披露されました。
今年は初のコンペ形式を導入。
企画内容、チームワーク、これまでの活動状況を考慮して、実行するチームが選ば れます。プレゼンの後、参加者に投票してもらい、集計結果を踏まえて事務局で決定することになっています。
事務局で審査をしている間、参加者との意見交換を行いました。
チームごとにわかれ、アイデアに対する意見や どんな協力ができるかなど、自由に話をしてもらいます。ファシリテーターは女子大生です。自分たちも考えていなかった意見をいただき、実際に実行フェーズに取り入れたチームもありました。
多くのみなさんが関わってくださることが、彼女たちにとって大きな力となるのです。
初めてのコンペ!
コンペ形式にした理由は、「実行することが決まっているから取り組む」ではなく、「この企画を実現したいから取り組む」というように、自分の意志で選択しているという意識を 持ってほしかったからです。
どのチームを選ぶかは事務局側で議論が分かれ、なかなか結論が出ませんでした。 意見交換が一巡した頃、ようやく結果発表となりました。
結果は、M3以外は実行決定。M3は企画書を出し直し、実施を検討することになりました。
アイデア発想フェーズでは、それぞれのチームが時間ギリギリまで考え抜きました。とはいえ、たった1ヶ月では、企画を実現するまでのプロセスやリスクの洗い出しは十分にできていません。
そのため、どのチームも実行フェーズではたくさんの壁を乗り越えることとなりました。それでも、彼女たちのビジョンはぶれることなく、中間発表で披露したア イデアを実現できました。短い期間でも考えぬいて、最終的なビジョンが描けていれば、 実行結果は意外と変わらないものです。
中間発表のあとは、大学のテスト期間のため小休止。夏休みに入ったら、いよいよ実行です。
最初のミーティングにはスタッフが入り、 実行のプロセスを一緒に考えていきます。最初 の一歩さえ決まれば、あとはビジョンの実現に 向けて行動するのみです。さて、彼女たちのアイデアはどんな形で実現されたのでしょうか。
アイデア実行編
謎解きゲーム「盗まれた次郎の秘宝」
大佛次郎と記念館を楽しみながら、深く知る
大佛次郎記念館を舞台にした、謎解きゲーム「盗まれた次郎の秘宝」を開催しました。
「謎解きゲーム」とは、会場に用意されたヒントをたどりながら物語を読み進め、参加者自身 の推理と行動力で謎を解き明かすゲームです。(チーム肉食女子)
「大佛次郎と記念館を楽しみながら知ってほしい」。
それを実現するために思いついたのが、 謎解きゲームでした。地域の店舗を巡りながら謎を解く方法も考えましたが、より大佛次郎と記念館について知ってもらうために、館内で完結するゲームを企画しました。
企画にあたっては謎解きゲームに詳しい方に協力していただき、謎解きのイロハから学びながら制作。外部の謎解きゲームにも参加し、感覚を掴んでいきました。
◯謎解きゲームを楽しみながら、大佛次郎と記念館を知ってもらう仕掛け
まずは最終報告会の会場で参加者に体験してもらった、謎解きゲームを紹介しましょう。
【問題】
1. タツノオトシゴがトレードマークの洋服店の名前。(○○○○)
2. 食パン発祥のお店の名前。(○○○○○)
3. 1970 ~ 80 年代に流行した、元町発祥のトラッドなファッションの通称名。(○○○○)
4. 「フクゾーの服」「ミハマの靴」「○○○○のバック」は、「三種の神器」といわれるファッションアイテムである。
5. スタージュエリーが日本で初めて売り出したものは、ピンキーリングと○○○である。
それぞれの答えを下記のマスに書き込み、グレーのマスを組み合わせると・・・
答えは「ゾウノハナテラス」となります。
そう、最終報告会の会場「象の鼻テラス」です。 この問題では元町の店舗から出題しましたが、「盗まれた次郎の秘宝」では大佛次郎や記 念館をテーマに出題しました。
大佛次郎の著作のタイトルや建物に使われている色など、 展示や建物をじっくり見ないと答えられないようになっています。
◯謎解きゲームを目的に、若者が記念館にやってきた
謎解きゲームファンは全国に存在します。
新聞、SNS、横浜市からの発信などで、謎解きファンが記念館に集まりました。参加費は、1組300円(入館料別途)。最後の謎が解ける まで、平均すると1時間程度です。2日間で133人、72組がゲームを楽しみました。
満足度も高く、8割が「満足」「やや満足」と回答し、「次 回も参加したいか」という質問に対しては99% が「参加し たい」と回答しました。
「このイベントのおかげで記念館を知ることができました」「謎解きがなければ入ることがなかった。いい機会になった」といったコメントもあり、 これまで記念館に足を運ばなかった層の来館を促す企画と なりました。
展示に合わせて謎解きの問題を変更することで、いつでも 謎解きゲームを楽しんでもらえます。謎解きゲームを楽し める文学館として、知名度の向上が期待できそうです。
◯制作協力
益田瑠奈氏
◯メンバー
佐藤優(東京都市大学1年)
安居礼奈(立教大学4年 中間発表まで)
小島萌海(東京都市大学1年 実行から)
Osaragi sienne オサラギジェンヌ
大佛次郎も歩いた元町。ハマトラ女子と歩きませんか?
ハマトラファッションを再現して、大佛次郎記念館と横浜の街を PR するオサラギジェンヌ。大佛次郎記念館所属のキャペーンガールです。(チームみーむ)
キャンペーンガールは日本に山のようにいるけれど、文学館のキャンペーンガールは存在 しない。
そして横浜・元町といえば、かつて「女子大生×ハマトラ」で一世を風靡した場所。 女子大生がハマトラファッションに身を包み、大佛次郎記念館と横浜の街をPRしました。
◯オサラギジェンヌを公募
オサラギジェンヌとして活動する女子大生を公募。運営メ ンバー2名に加え、3名の女子大生が活動することになりま した。
ハマトラファッションの元祖であるフクゾー洋品店、 キタムラ、ミハマ、そして元町発祥のスタージュエリーの4店舗から衣装やアクセサリーを貸していただき、当時のファッションを再現。
ミッションは、
- ハマトラファッションを PR
- 元町商 店街のお店を取材
- 大佛次郎記念館の魅力を発信
- 他チームのイベント紹介
- 最終報告会でのツアーガイド
の5つ。
NPO 法人横浜シティガイド協会の嶋田理事による、 横浜と大佛次郎の関わりについての研修も実施しました。
◯記念館だけでなく、元町の店舗もPR
「記念館周辺を盛り上げ、記念館を知ってもらう」ことを目指し、女子大生目線でセレク トした10社を取材。
12本の記事を女子大生のための Web マガジン「ハナジョブ」で連載 し、2ヶ月間で10000PV を超えました。Twitter や Facebook でも毎日広報し、拡散していきました。
◯ハナジョブに掲載した記事一覧
- オサラギジェンヌって?
- オサラギジェンヌ< Osaragi sienne >ができるまで
- チーズスイーツ専門店「横濱元町洋菓子研究所」
- ミハマの代名詞、カッターシューズの由来は?
- 日本で初めて食パンを作ったパン屋さん「ウチキパン」
- 遊び心いっぱいのお店、スタージュエリー
- 横浜フレンチの名店!霧笛楼
- 最高の場所で、最高のパンを「ポンパドウル」
- JAXA ともコラボ!新しさに挑戦するバッグのキタムラ
- 母から娘に受け継がれる、フクゾー洋品店
- 異国情緒あふれる老舗スーパー、もとまちユニオン
- 神奈川新聞の編集局長に聞く、大佛次郎の魅力!
◯衣装協力・撮影協力・研修協力
- キタムラ元町本店
- スタージュエリーブティッ クス元町本店
- フクゾー洋品店
- ミハマ元町本店(衣装協力)
- 株式会社 LIFE.14(撮影協力)
- NPO 法人横浜シティガイド協会(研修協力)
◯メンバー
原みずき(立教大学3年)
福島美穂(法政大学2年)
加藤百仁花(フェリス女学院大学3年 中間発表まで)
◯オサラギジェンヌ
藤平真里奈/白田梨紗/小島真凜
本をならべてモザイクアート
文庫本を使った、世界最大級のモザイクアートで大佛次郎を PR
3000冊の文庫本で「世界最大級」のモザイクアートを制作する、壮大な企画です。イン パクトが大きいほど、大佛次郎を知ってもらえると考えたからです。(チーム marine)
大佛次郎は「本を買うために原稿を書いた」というほど本好きで知られています。『パリ 燃ゆ』の執筆のために、パリで本屋一軒分の書物を集めたという逸話も。
現代では SNS、 電子書籍の普及などから、紙の本に触れる機会も少なくなってきました。そこで、「本を読んで楽しむ」機会が少なくなっている今だからこそ、「本を使って楽しむ」イベントを 通して本を読むきっかけをつくりたいと考えました。
「作って楽しい!見て不思議!」な「モ ザイクアート」と本を組み合わせたのが「本をならべてモザイクアート」です。
また、大佛次郎はナショナルトラストを日本に初めて紹介し、環境保全に尽力した人物。
モザイクアートに使用した本はブックオフオンライン株式会社に買い取っていただき、「よ こはま協働の森基金」に寄付することにしました。
◯5000冊の本を集める
3000冊でモザイクアートを制作するためには、5000冊の本が必要です。大佛次郎夫妻の 写真を再現するため、ピッタリ3000冊では色が足りない恐れがあるからです。
モザイクアートを制作する上で、いくつか大きな課題がありました。
- どうやって本を集めるのか
- 集めた本をどうやって運搬し、保管するのか
- モザイクアートをどこで開催するのか
の3つです。
本を送ってもらうにも、会場に本を運ぶにも、会場を借りるのにもお金がかかります。でも、予算はゼロです。
1. どうやって本を集めるのか
学生たちが本を回収してくれる施設を探し、ポスターと回収ボックスを設置し、本が集まっ たら回収することで解決しました。
回収ボックスは、商店街、地域ケアプラザ、学校、図 書館、美術館、企業など、20ヶ所に設置。
また、神奈川大学放送研究会の協力を得てプ ロモーションビデオを制作。本の回収に協力してもらえる人を探しました。
2. 集めた本をどうやって運搬し、保管するのか
YCC ヨコハマ創造都市センターの協力により、地下倉庫で保管しながら事前準備をすることができました。
また、運搬・回収に関するアドバイス、モザイクアート終了後の運搬 については、ブックオフオンライン株式会社に協力していただきました。
3. モザイクアートをどこで開催するのか
10メートル以上の作品になるため、広くて上から撮影できる場所が必要です。
横浜高速鉄道株式会社の協力により、みなとみらい駅のコンコースでの開催が実現しました。横浜 中華街パーキング協同組合には、ご協賛いただくことができました。
1〜3に関わる膨大な関係先にご協賛・ご協力いただけたのは、学生たちがわかりやすく企画書を書いてプレゼンし、丁寧にやり取りした成果です。
◯事前準備が肝
途中でメンバーが抜けるという不測の事態を乗り越え、9 月末にはプレイベントとして、250冊の本でモザイクアー トを制作しました。制作では、事前準備が肝となります。
- 集めた本の表紙をスキャナーで読み取る
- アートの元になる写真を選ぶ
- シミュレーションソフトで読み取った本の表紙を並べ替える
- 本に番号を振る
- 台紙に番号を書く
- 本を並べる
という手順ですが、6以外はすべて事前に準備しておく必要があります。
そこで、本番前に小さい規模で試作することにしました。実際に本を並べてみると、見え方の面白さは想像以上。これは成功する、そう確信できた試作でした。
それでも、250冊と3000冊では規模が違います。番号を 振り、台紙に番号を書くだけでも数日間を要します。事前準備では、他のチームのメンバー、友人、家族、企業の方々など、延べ30人が準備を手伝ってくれました。
◯本をならべてモザイクアート@みなとみらい駅
9月から11月にかけて、大佛次郎記念館、象の鼻テラス、横浜中華街パーキングで250冊 〜300冊規模のモザイクアートを制作。
満を持して、11月28日にみなとみらい駅コンコー スで、3000冊の本を用いた「本をならべてモザイクアート」を開催しました。集まった本は、 約4800冊。目標の5000冊をほぼ達成しました。
朝、9時にスタッフが集まり、台紙を設置。
10時にボランティアのみなさんが集まり、本 を一斉に並べ始めます。事前準備が完璧で、1時間も経たないうちにモザイクアートが完 成しました。感動の瞬間です。
15時半からは、使用した本を自由に持って帰っていただく時間です。ボランティアで参加した人、新聞などでイベントを知って訪れた人、通りすがりの人が一緒になって本を一 生懸命選んでいました。
目標としていた「参加者同士の交流を深め、本を読むきっかけを作る」が形になりました。
新聞社2社にも取材を受け、翌日、大きな写真が紙面を飾りました。
当日は、ヨコハマハ コいりムスメのメンバーも集結。夏休みを返上し、苦しみながらも最後まで諦めずに企画 を実現させた学生たちは、自分が想像していた限界を遥かに超え、これまでとは違う自分 に出会っていることでしょう。
◯回収協力・開催協力
- 株式会社日立テクニカルコミュニケーションズ
- ブックオフオンライン株式会社
- 横浜高速鉄道株式会社
- NPO 法人横浜コミュニティデザイン・ラボ
- 横浜中華街パーキング協 同組合
- YCC ヨコハマ創造都市センター ほか
◯集まった本の冊数と寄付額
集まった本の数:4797冊
寄付額:26,000円
◯メンバー
福岡麻里(神奈川大学3年)
本蔵紅奈(慶応大学1年)
西川絵里香(東京外国語大学3年 中間発表まで)
ヨコハマハコいりムスメプロジェクト展
10月4日(日)10時〜16時、象の鼻テラスにて「ヨコハマハコいりムスメプロジェクト展2015」を開催しました。
展示パネルを制作し、チームごとに展示物を用意。通りすがりの方に学生たちが声をかけ、展示物を使ってプロジェクトを説明しました。企画を実行できなかったM3のメン バーも設置や案内で大活躍。13時からは、チームごとに 成果発表を行いました。
今年の目玉は「体験」です。3チームそれぞれが、当日体 験できることを企画し、お客さんを楽しませました。
肉食女子は会場で体験できる「謎解き」を制作。正解した人は、記念館での謎解きゲームに無料で参加できるよ うにしました。
オサラギジェンヌは、象の鼻テラスから 大佛次郎記念館までの街歩きツアーを企画し、大佛次郎 ゆかりの場所を巡りました。
marine は300冊の本でモザ イクアートを会場で実演。通りかかった人たちが、文庫本で作られたモザイクアートに驚きの声をあげていました。
オサラギジェンヌの街歩きが終わったあとは、記念館で 謎解きゲーム「盗まれた次郎の秘宝」を開催。最後の参加者が回答し終わったところで、ヨコハマハコいりムスメプロジェクト展も終了となりました。
女子大生と地域が共創するコツ
2013年から2015年の3年間、女子大生が11の企画を実現してきました。そのうち、4つがプロジェクト終了後も継続される予定です。
一時的なイベントに終わることの多い地域活性化プロジェクト で、このような成果が生まれたのはなぜでしょうか。
3年間の試行錯誤から導きだした、女子大生と地域が共創するコツを考えてみたいと思います。
◯プロジェクトをはじめる前
1. ミッションを明確にする
「大佛次郎の知名度を上げる」「記念館に人を集める」この二つは大きな目的でありますが、大きす ぎてどこに絞って活動すればいいのか、学生たちが迷う原因になります。
本プロジェクトでは「大 佛次郎記念館と地域をつなぎ、若者が記念館に足を運ぶ」ことをミッションとしました。
2. 自分自身の課題を知り、目標を明確にする
最後までモチベーション高く活動できる学生は、自分自身の課題や目標が明確です。
「がんばったといえる経験がしたい」「チームでリーダーシップを発揮したい」など目標があれば、現実と理想 のギャップを埋めるために努力できます。
逆に、根拠のない有能感がある学生は、うまくいかない 理由を他者に求め、自ら行動することはありません。
また、途中で目標を達成してしまった場合は、 次の目標を設定する必要があります。例えば「新しいことに挑戦したい」という目標であれば、プ ロジェクトに参加した時点で達成してしまいます。モチベーションが下がっているとき、目標を見 直すことで改善することもあります。
◯発想フェーズ
1. 好奇心を育む
アイデア発想フェーズでは、企画をチームごとに30本以上出してもらいました。
一つひとつに対して、
- 新規性があるか
- ターゲットの目線で考えられているか
- 大佛次郎や記念館の魅力が 活かされているか
を考えます。記念館の活性化のためには、誰に対して何をすべきなのかをさま ざまな角度からリサーチして検討します。
その行為を通じて、記念館に対する好奇心が生まれ、よ り深く対象を知りたいと思うようになります。そして、いつしか記念館のために動きたい、という心が生まれるのです。
2. 考え抜いた企画を実行する
発想フェーズで考え抜いた企画であれば、自信を持って実行することができます。
一方、十分に練 られていない場合は実行フェーズでつまずきます。十分に練ったつもりでも、実行する中でさまざ まな問題が起こります。
不確定要素はあったとしても、計画段階で考えられる課題やプロセスを明 確にしておくことで、問題が起きたときに自分で考えて対処することができます。
発想フェーズで 考えられていない場合は、当然ながら実行フェーズでも問題に対応できません。「自分たちでリス クを考えて行動できる」下地ができていないチームは、実行を見送ることも考えなければなりません。
3. 「自らの意志で活動している」と認識してもらう
1年目、2年目は、全チームの実行が前提だったため、一部の学生に「やらされている感」が生まれてしまいました。そこで、3年目は中間発表をコンペ形式で実施。
すべてのチームが実行できるわけではないことを伝えました。実行する場合でも、「自分たちの意志で実行している」ことが前提であり、場合によっては中止もあり得ることを認識してもらいました。
4. ライバル心を刺激する
4つのチームがときに競い合い、ときに協力し合いながら活動を進めました。
毎回必ず1回は発表の機会を持ち、Facebookのグループではチームごとに進捗状況を報告してもらいました。
ほかのチー ムの動きを知って、自分たちの状況を把握することでお互いの刺激になり、プロジェクトが大きく前進しました。多少のライバル心は、プロジェクトを遂行する上で大切なスパイスになります。
◯実行フェーズ
1. 手を差し伸べすぎずに、見守る
実行に際して、周囲の大人が手を出しすぎると、学生の主体性が失われてしまいます。最終的には 誰かが尻拭いをしてくれると思えば、責任感も生まれません。
アイデア発想フェーズから実行フェー ズにはいるときに、スタッフとミーティングを行い、実現のための方法を一緒に考えます。
最初の 一歩さえ見つかれば、学生たちは動き出します。その後は相談には乗りますが、極力手を出さない ようにします。ギリギリまで待って、危ないときだけフォローすることで、学生たちの主体性や責任感は日に日に高まっていきます。
2. 相談しやすいよう個別にフォローする
学生との距離を縮め、困ったときに相談してもらえるようにすることが大切です。遠慮して相談しない学生には個別に声をかけて、早めにフォローするよう心がけています。
本プロジェクトは学生一人ひとりの負担が大きいため、留学やほかの長期インターンシップとの両立は困難です。
ほかを優先したい場合や体力的に持たない場合は、無理をさせずに辞めてもらうことも一つの選択肢です。
3. 期待する
女子大生たちは感受性が高く、関わる人々の思いを敏感に感じ取ります。彼女たちに期待している人が多ければそれに応えようと努力しますし、期待されていないと思えば力がでません。
彼女たちが取り組むミッションは、記念館の活性化です。「自分自身の人生をかけた使命」ではありません。
学生の多くは途中で「私、なんでこんなに辛い思いまでして何やってるんだろう」と悩みます。そんな彼女たちに「与えられたミッションだから周囲がどうであれがんばれ」というのは酷です。「この企画を実現することで、こんな効果が生まれる。だから最後までやり抜いてほしい」という周囲 の期待を伝えることは重要です。
4. 地域との関係性を強める
本プロジェクトは多くのみなさんの協力があって実現できます。実行フェーズになると、地域の人たちや記念館のスタッフなど、多くの方と頻繁にやり取りすることになります。
中立的でしがらみのない、一生懸命な女子大生からの依頼ということもあり、通常であればなかなか貸し出しをしてくれない店舗が快く商品を貸し出しをしてくれるなど、女子大生だからこその関係性が生まれます。
「たくさんの人に協力してもらったんだから、止めるわけにはいかない」。
協力してくださった方の好意に応えよう、できるだけ大きな成果につながるように最大限努力しようと、関係する人が増えるほど学生たちのモチベーションは高まります。
5. 活動回数を増やしてPDCAサイクルを回す
企画は試行錯誤して、改善するもの。1回だけの実施では、改善することができず「学生の思い出 づくり」で終わってしまいます。
イベントを開催するなら、最低3回実施することを義務づけまし た。1回目で問題点を出し、2回目で改善して、3回目で質をあげる。PDCA サイクルを回すためには、 最低3回の実施が必要です。
6. 周囲の大人が「できる」と信じること
期間が決まっているプロジェクトでは、その期間内に完了させる必要があります(本プロジェクトでは毎年期間を超えて活動するチームがいましたが)。
その上で、
- 学生が自分の限界を超えて、 成長実感を持てる
- ミッションに対して成果を出す
という2つを満たさなければなりません。
1については、学生によって目標は異なります。
2については、その期間内で「最大限の効果」を 出すことを求めています。学生が考えた企画に対して、周囲の大人たちは「負荷が高すぎて、実現 不可能では?」と思いがちです。
でも、ハナラボでの経験上、ほぼ最初のアイデアは実現できることがわかっています。周囲がストップをかけてしまうことは、学生の成長を阻むことになります。
だから、周囲にいる大 人にとって最も大切なことは「彼らには、できる」と信じて、実現に向けてサポートすることなのです。
彼女たちにも大きな負荷がかかりますが、サポートする側にも大きな負荷がかかります。だからこそ、期間内に終わらせることが意外に重要なのです。期間が決まっていれば、お互いにがんばれますから。
以上、共創のコツをまとめましたが、成果が生まれたのはもちろん、女子大生が自分の限界を超えて努力したからです。そういう意味では、最も大切なことは「彼女たちの力を信じること」ではないかと思います。
ヨコハマハコいりムスメプロジェクトDATA
【メディア掲載】
◯神奈川新聞&カナロコ
2013年7月1日『活性化へ 若者呼びこめ』
2013年12月3日『女子大生の発想生かす』
2014年2月1日『互いを知り「絆」確かめ』
2014年7月11日『ハコいりムスメプロジェクト(上) 街で得た「頼る力」 女子大生が地域課題に挑戦』
2014年7月12日『ハコいりムスメプロジェクト(下) 自ら道を切り開いて NPO 法人「ハナラボ」代表・ 角めぐみさん』
2015年11月29日『よみがえる大佛次郎 文庫本3千冊 のモザイクアート』
◯朝日新聞
2014年7月10日横浜面『女子大生と文学館 成長コラボ』
2014年9月25日 神奈川面『いまどきキャンパス』
◯日経新聞
2014年6月27日『女子大生が集客策提案』
◯ TheJapanTimes
2014年8月19日『Nonprofit group aims to help female students meet their potential』
◯産經新聞
2014年9月9日『大佛次郎記念館、女子大生のアイデ アでファン開拓』
2015年9月10日『12、26日記念館で女子大生企画の 謎解きゲーム』
◯東京新聞
2014年10月17日したまち面『道切り開く女性に』
2015年7月6日『活性化のアイデア 女子大学生が競う』
2015年9月2日『大佛ジェンヌ募集』
2015年9月8日『大佛次郎記念館で謎解きゲーム』
2015年11月27日『3000冊で描くアート』
◯読売新聞
2015年8月28日『「オサラギジェンヌ」女子大生3人 募集』
2015年9月11日『大佛次郎記念館で謎解きゲーム』
2015年9月15日『課題解決力 大学時代に』
2015年10月20日『文庫本3000冊でモザイク』
2015年11月29日『文庫本で描く大佛次郎』
◯タウンニュース
2015年10月2日港北区版 人物風土記『笑顔をもらっ て成長中』
◯ TVK
2015年12月11日『NEWS ハーバー』
◯FM YOKOHAMA
2014年1月19日『YOKOHAMA My Choice!』 2014年3月6日『MORNING STEPS』 2014年7月10日『MORNING STEPS』 2014年9月7日『YOKOHAMA My Choice!』
◯TOKYO FM
2013年11月17日『LETTER for LINKS』 2013年11月24日『LETTER for LINKS』
◯greenz.jp
2014年10月3日『女子大生たちのセンスとアイデア で、地域の魅力を再発見!由緒ある文学館の可能性を 広げる「ヨコハマハコいりムスメプロジェクト」』
◯ヨコハマ経済新聞
2015年9月11日『大佛次郎記念館で謎解きゲーム「盗 まれた次郎の秘宝」女子大学生が企画運営』ほか
◯地域づくり
2014年6月号『女子大生が地域課題の解決に挑戦!』
◯広報よこはま なか区版
2015年1月号『若者たち2015~今、若者が考えること』
【参加学生】
2013年度:14名
2014年度:11名
2015年度:12名
【取り組み内容】
2013年度
◯レンズで見つめるMy Town
◯ねこ記者クラブ
◯次郎学
◯マリコン~ネコの幸せ立会人~
2014年度
◯大佛食堂
◯恋する♥ヨコハマ
◯ヒーローくらまさん
◯MARI ♥ PURI
2015年度
◯謎解きゲーム「盗まれた次郎の秘宝」
◯Osaragi sienne オサラギジェンヌ
◯本をならべてモザイクアート
【展示会/最終報告会】
2013年度最終報告会 参加者:約60名
横浜マリンタワーでの写真展 来場者:約760名
2014年度最終報告会 来場者:約800名
2015年度最終報告会 来場者:約300名
本をならべてモザイクアート 来場者:約500名
【協力企業等】
2013年度
キャノンマーケティングジャパン株式会社/コマツザ キツトム氏(クリエイティブディレクター)/花岡邦 彦氏(コピーライター)/株式会社富士通ソーシアル サイエンスラボラトリ/宮島真希子氏(ヨコハマ経済 新聞)/善本喜一郎氏(公益社団法人日本広告写真家 協会専務理事 /KiPSY 代表)
2014年度
innocentlyYOKOHAMA(イノセントリー)/横浜結 婚式プロデュースチアーズブライダル/公益社団法人 服飾文化研究会/ホテルニューグランド/ポンパドウ ル元町本店/ティールーム霧笛/仏蘭西料亭霧笛楼/ 本山直子氏(ヘアメイク)/横浜市立北方小学校はまっ 子ふれあいスクール/横浜マリンタワー
2015年度
川崎亜美香氏/キタムラ元町本店/スタージュエリー ブティックス元町本店/株式会社日立テクニカルコ ミュニケーションズ/フクゾー洋品店/ブックオフオ ンライン株式会社/益田瑠奈氏/ミハマ元町本店/ 横浜高速鉄道株式会社/ NPO 法人横浜コミュニティ デザイン・ラボ/ NPO 法人横浜シティガイド協会/ 横浜中華街パーキング協同組合/株式会社 LIFE.14/ YCC ヨコハマ創造都市センター
【入館者数の推移】
1978年度:10万人
1995年度:4万人
2012年度:14000人
2013年度:16000人
2014年度:17000人
2015年度:14000人(1月末現在)