増富増刊号！

こんにちは！いよいよ明日に迫った修行ツアー☆

今回は修行ツアー直前増刊号と題しまして、私たちがどうしてこんなにも増富にこだわっているのか、どうしてこのようなツアーを企画しているのか、その軌跡を紹介したいと思います(^^)

◎増富との出会い―増富チームが解決したい課題とは？

私たちが初めて増富を知ったのは3月の合宿のとき。今となっては一番のよき理解者であり、かつ私たちのパートナーである小山さんに初めてお会いし、ヒアリングをしました。

↑私たちの一番の理解者、小山さん

そこで増富は高齢者率が60％を超える限界集落であることを知りました。
若者は都会に出たまま帰ってこず、減少していくばかり・・・
若い労働力不足で耕作放棄地は増え、またかつては大家族が住んでいた空き家があちらこちらに点在していたのです。

どうにか、この資源を有効活用して増富の限界集落化に歯止めがかけられないか、若者の集うまちにならないか、私たちは頭をひねりました…。

↑増富ののどかな風景

◎誕生した二つのゴール

そこで生まれた二つのゴールが「高齢者とのシェアハウス」と「修行リゾートの構築」です！以下にそれぞれ詳しく紹介します。

「高齢者とのシェアハウス」

「シェアハウス」とは、一つの部屋を複数人で賃貸することで、経済的に一人あたりの負担を軽減したり、人と人の交流の場を作ったりできる、というものです。都会の若者を中心として広まっていて、増富チームのメンバーのひとりが憧れていました。

そして、これを限界集落に適用できないか、と私たちは考えたのです。
若者が仕事や学校のない週末だけでも増富に訪れ、一人暮らしの高齢者とシェアハウスをする。若者は空き地を耕作するなど労働力を高齢者に提供する代わりに、高齢者は若者を安く家に泊めてあげる。そのような信頼関係が両者の間に築ければ、増富に移住する若者も増え、空き家も有効活用できるのではないか、と私たちは考えました。

↑二つのツアーにご協力いただく増富のおばあちゃん

しかし、何と言っても重要なのはその「信頼関係」です。突然知らない人を家に泊めるのは誰しも抵抗があるはず。そこで、私たちがひらめいたのが「自然の恵み体験ツアー」です！

このツアーでは、「食」、「おばあちゃんとの関係性づくり」、「増富の魅力」に主眼を置いています。おばあちゃんの農作業をお手伝いし、そのお手伝いで収穫した食材を用いておばあちゃんに教わりながらほうとうやお月見団子を作りました♪
このツアーの詳細は、ブログをぜひともご覧ください☆

↑おばあちゃんが作ってくださる料理はどれも絶品！

「修行リゾートの構築」

増富はかつて、山岳信仰の根付く修行地として知られていました。
また、ラジウム温泉には全国から湯治客が集まります。そして、これは行った人にしか分からないのですが、増富特有のスピリチュアルな空気が流れているのです。私たちはこのような増富の資源を並べてみて、増富を修行地として再興できないか、と考えました。

↑霊山である瑞牆山。その存在感は登山者を魅了する。

これには、時代の波も大きく起因しています。
最近、都会では「坊主バ―」という坊主に悩みを聞いてもらうバーや、「高野山カフェ」という仕事帰りにプチ修行体験のできるカフェが女性を中心に人気を集めています。

というのも、近年、精神疾患による女性の自殺者が増加し、昨年度ではついに韓国に次いで世界第二位の自殺率になってしまいました。それだけ心に不安を感じ、思い悩む女性が増えているのです。

そのような女性が自然豊かな増富で日常の雑念から解放され、自己を見つめなおし心の芯からリフレッシュできれば、心の内面から美しくなり、仕事への取り組み方も変わってくるのではないでしょうか。このことは日本の社会全体にとってもプラスの変化となります。こうして、ゆくゆくは女性だけでなく、男性向けのプラン、夫婦向けのプランも打ち出し、雇用を生んで増富が「修行リゾート」としての地位を確立できれば、と思います。

そこで、まずは修行ツアーを企画するところから始まりました。
しかし、私たちは早速最初の壁にぶち当たりました…。

それは、増富には住職さんがいない、ということです。
由緒あるお寺や神社はたくさんあるのですが住職さんはいくつかのお寺を掛け持ちされているため、特定のお寺に定住されていないのです。