ハナラボの角です。私には四歳上の兄がいるのですが、小さい頃は兄と一緒に遊ぶのが好きで、木に登ったり、二段ベッドの上から飛び降りたり・・・危険なことをたくさんしていたようです。
まだ幼稚園に入る前だと思いますが、兄と一緒に二段ベッドの上から飛び降りているのを母親が目撃。まあ当たり前なのですが「危ないからやめなさい!!」とひどく怒られました。今でも覚えているのですから、相当怒られたんでしょうね。それ以来、危ない遊びをしないようになりました。その結果、跳び箱なんかもできなくて、すっかり体育が苦手に。中学のときなんて、10段階評価で2という、体育ではあんまり見かけないような成績でした。体を動かすのが嫌いなわけじゃないんですけど、最近までずーっと苦手意識がありました。
「男の子の脳、女の子の脳」(レナード サックス著)を読んでいたら、「学習された無力」理論について書かれていました。あるマウスには「楽しく冒険できる」環境を与え、自由に遊ばせる。これを「支配するマウス」と呼びます。つまり、自分の環境を支配しているマウスという意味です。もう一方のマウスには、一日に何度か手で握って逃げられないようにする。それが毎日続くと、マウスは自分をつかむ手から逃げ出せないことを学習します。これを「無力なマウス」と呼びます。
この二匹のマウスを水一杯の水槽に落とすと、「支配するマウス」は自力で泳いでなんとか脱出する。でも「無力なマウス」は弱々しくもがくけれど、自力では脱出できない。冒険を楽しみ、新しい挑戦に立ち向かう経験をしているマウスは、いざというとき困難に立ち向かう力を発揮する。でも、無力なマウスは自分に力がないと諦めてしまう。そんな実験結果が出たそうです。
小さい頃の私は、まさに「無力なマウス」でした。私だけじゃありません。本当は力があるのに「自分は無力だ」と思い込む。そんな学生がたくさんいます。だから、ハナラボでは「楽しく冒険」してもらおう!って思うのです。たとえ困難がやってきても、諦めずに立ち向かえるようになってほしいなと。
日本青少年研究所の調査によれば、日本の高校生は他国に比べて自己肯定感がとても低いそうです。「私は価値のある人間だと思う」設問に対して、日本7.5%、米国57.2%、中国42.2%、韓国20.2%と回答しています(2011年「高校生の心と体の健康に関する調査」)。
どうせだったら、楽しく冒険したいよね?
墨田で冒険中、ケヅメリクガメのいちごちゃん
[…] 2014年6月17日(火)楽しく冒険したいよね? […]