ハナラボの角です。日曜日は、武蔵野美術大学 通信教育課程の卒業制作の講評日でした。朝から夕方まで一人ひとりのプレゼンを聞いて講評する、とても大切な一日。
4月から、武蔵野美術大学(通信教育課程)デザイン情報学科の非常勤講師になります。これまでは臨時講師だったので、卒制の講評会に出たことはなかったのですが・・・自分のときもそうだったけど、やっぱり卒業制作は特別なもの。会場は慌ただしくも、神聖な空気に満ちていました。
今、注げるだけの力を注ぎ込んだ力作ばかり。通信生は仕事と両立しながらの制作なので、時間が限られてしまう。本当に苦しい戦いなんです。卒制を提出できずに卒業しなかった人、卒制だけで何年もかかる人も少なくありません。時間もお金も、どんどん消費されていくのが卒業制作。でも、それを乗り越えると違う世界が見えてくるのです。
通信生の殆どは社会人なので、人生の積み重ねがそのまま作品に投影されています。自分が抱えてきた病気、取り組んできた仕事、家族の歴史・・・その人にしか作れない作品に、心打たれます。表現を超えた、その人の存在がそこに現れているんですよね。それが通信生の作品の面白さ、深さ、豊かさなんだと思います。そして、卒業制作を担当する先生方の粘り強い指導と支援に、毎回感動してしまいます。
限られた時間の中で、諦めずに卒制を提出した学生のみなさん、本当に本当にお疲れさまでした!自分が卒業したときを思い出して、なんだか泣きそうになりました。
◯武蔵野美術大学通信教育課程 卒業制作展
http://cc.musabi.ac.jp/archives/5817
会 期 : 2014年3月8日(土)~3月11日(火)
時 間 : 10:00~16:00