「ヨコハマ ハコ入りムスメプロジェクト」、第一回目の活動は大佛次郎記念館とその周辺で行いました。レクチャー、インタビュー、フィールドワークと、初回から盛りだくさんです。ここでは、記念館での活動から見えてきたものをご紹介できたらと思います。
バラ園を抜けたところにある、レンガ造りのお洒落な建物。これが大佛次郎記念館です!
エントランスの猫たちに出迎えられたあと、まずは館内を見学しました。
高い天井を見上げると、色ガラスにほどよく光が差し込んでいて幻想的です。
展示からも大佛次郎の猫好きな一面がよくわかる興味深い資料を見つけたのですが、残念ながら写真でご紹介することができません…。「ねこ愛」にもっと共感したい方は、是非展示室へどうぞ! 館長、副館長のお二人によるレクチャーでは、大佛次郎記念館の現状や課題について伺いました。また、「場づくり」の研究をされている乃村工藝社の田中さんからは、地域を活性化し社会を変えるミュージアムの事例についてレクチャーしていただきました。独創的なミュージアムの数々を目にしながら「大佛次郎記念館ではどのようなことができるだろう?」と考えをめぐらせました。
続いて、2~3名のグループに分かれてのインタビューです。
館長・副館長のお二人をはじめ、学芸員の方や館を運営する財団の方から、館への想いや課題をお聞きしました。
最後の振り返りで、インタビューや館内の見学で見えてきた大佛次郎の魅力・スピリットについての意見をシェアしました。歴史小説や「大佛次郎賞」などからイメージされる厳格なイメージがほぐれ、「愛妻家」「ユーモアのあるおじさん」、そしてなんといっても「猫が好き」……大佛次郎の素顔が少しずつ見えてきました!
「大佛次郎作品に触れる“入口”でありたい」。記念館について、学芸員の方が仰っていた言葉です。「ていうかダイブツって誰?」という人がオサラギジロウという人間に興味を持つ「入口」に、時代小説を中心に読んできた人がエッセイを手に取る「入口」に、といったように、多くの人に色々な“入口”を見つけてもらえるよう、アクションを起こせたらと思っています。
えな