みなさん、こんにちは。ハナラボスタッフです。
本記事は2023年9月14日に実施した「Enjoy Japan More! 心に残る日本の旅を!〜東京駅が舞台!2023年夏のプロジェクト」の最終プレゼンのレポートです。今回は、学生たちのアイデアの最終プレゼン当日の様子をお伝えします。
前回の様子はこちらをご覧ください。
<企画アイデアの方向性>
- もっと東京駅を楽しむ(構内&周辺)
- もっといろんな日本を楽しむ(JR東日本内に足を伸ばす)
- また日本を旅したくなる(リピーター)
まずはプレゼン練習からスタート
まずはプレゼンリハーサル。学生が考えたプレゼンを通しでハナラボスタッフに見せてくれました。
9/2のユーザーヒアリングから最終発表の今日までの間、学生たちはチームごとにほぼ毎日ミーティングやSlackでのチャットコミュニケーションを行い、発表資料とプロトタイプ(試作品)として形にしてきました。
プレゼンの通し練習をすることで「相手に伝える」ための改善余地も見えてきました。どうすれば、プレゼンをはじめて聞く人にも、企画アイデアとその背景にあるストーリーが伝わり、「この企画を東京駅で採用したい!」という共感を得られるだろうか。
資料の見やすさや、話し方や言葉選びなど、注意すべき点を確認したり、もっとわかりやすくする方法をチームで話し合いながら、夕方の発表に向けて直前まで練習と改善を重ねました。
ヒヤリングした外国人は73名
最終発表に向けて、これまでの活動の中でヒヤリングした外国人の数を集計したところ、なんと、73名もの方々にご協力いただいたという結果になりました。「この1ヶ月半でこの人数はすごい!」と、集計したスタッフたちも驚きの表情。
もちろん、ユーザーインタビューは人数だけじゃなくて質も大事。ですが、学生たちが自分たちの足でこれだけ沢山の人たちの声に耳を傾け、情報を拾ってきたということは事実です。また、外国人へのヒヤリングだけではなく、東京駅構内をフィールドワークを通して、場所や空間、そこに行き交う人々の現場目線でも考えてきました。夢があって素敵だけど「絵に描いた餅」のような企画ではなく、現場目線での実現性も念頭に置いています。
<インタビュー人数>
8月10日:20組29名
8月17-18日:10組24名
9月2日:8組16名(+アンケート4名)
合計:73名<国名>
カナダ・アイルランド・イギリス・ドイツ・マレーシア・イタリア・オーストラリア・アメリカ・スイス・アルゼンチン・インド他
(アンケート:韓国・中国・マレーシア・オーストラリア)
Enjoy Japan More! を実現するための企画を届ける
さて、いよいよ最終プレゼンです。
東京ステーションシティ運営協議会や東京駅駅長、JR東日本首都圏マーケティング本部、JR東日本クロスステーション デベロップメントカンパニー、JR東日本びゅうツーリズム&セールスなど、東京駅に関わる方々にお集まりいただき、「訪日外国人がもっと日本を楽しむためのアイデア」をチームごとに提案。プレゼンテーションは、チームごとに発表 20分、Q&A 5分で行いました。
事業の種となる6つの企画
2チームで計6つの企画を提案しました。
折り紙や日本の日常の風景、観光地など、日本ならではの魅力と、海外の方のニーズを上手く掛け合わせた企画がたくさんありました。
どの企画も、実際に足を運んでインタビューを実施し、東京駅に対して熱い思いを持ちながら活動したからこそ生み出されたものであり、海外の方だけでなく、日本に住む私たちもワクワクするような企画ばかりです。
<6つの企画>
- 誰でもどーぞ折り紙
- ガチャみくじ
- 日本の日常プリ
- シェアハピ
- はなびあるき
- つまみ食い自販機
両チームとも、自分たちの企画に自信を持って、堂々と発表していました。
JR東日本の方々にも学生たちの思いはしっかりと伝わり、終始興味深く、真剣に聞かれている様子でした。デジタルよりも、フィジカルなサービス体験の提案が多かったことも意外性があったようです。
質疑応答では企画についてはもちろんのこと、プロジェクトに参加してどう感じているのか、どの企画が一押しなのかなど、想定していなかった質問が飛び交いました。それでも学生たちは怯むことなく、しっかりと回答していました。考え抜いた企画だからこそ、どんな角度からの質問でも答えることができ、企画に対する自信が伝わってきました。
プレゼンの最後に、JR東日本 首都圏マーケティング本部 小泉さまに総評をいただきました。その一部をご紹介します。
本当に楽しい、わくわくするアイディアを聞かせていただきましてありがとうございました。この1ヶ月間、毎日東京駅を考えていただき、多分こんなに東京駅を隅々歩いていただいたことはないんじゃないかな。我々も日々東京駅の活性化を考えているが、こういった発想ってなかなかないよねという本当に新しい目線で提案いただいたと思っています。(JR東日本 首都圏マーケティング本部 小泉様)
さいごは、チームごとの振り返り
プレゼン終了後、学生たちは安堵と疲れが一気に押し寄せてきたのも束の間、忘れないうちにチーム毎にこれまでの活動を振り返りました。
最初に、最終発表を終えての今の気持ちや気づきをノートに書き出します。次に、チームでの振り返りです。振り返りのフレームとして、「Proud&Sorry/Good&Motto」を使っています。
Proud & Sorry
- Proud: 誇らしいところ、好きなところ、良かったところ
- Sorry: 気がかりなところ、改善したいところ、申し訳ないところ
Good&Motto
- Good: スゴイと思うところ、好きなところ、強みや可能性
- Motto: こうしてくれたら嬉しいところ、期待したいところ、気づいてほしいところ
個人で洗い出したProud & Sorry を一人ずつ共有し、他のメンバーからGood&Mottoのコメントをもらいます。自分自身では弱みだと思っていたことでも、相手から見ると強みであることも多く、新たな発見ができていたように思います。
学生たちからは、「気がかりだったところを逆に長所と言ってくれて、自己肯定感が上がりました」「最後にこんなに沢山褒めてもらえるなんて…頑張ってよかったです」などの感想がありました。また、振り返り中は、「⚪︎⚪︎ちゃんの◻︎◻︎なところが助かったよ!」というようなポジティブな言葉が飛び交い、この1ヶ月半で学生たちがお互いに信頼関係を築けた様子も印象的でした。
学生の熱い想いと成長
さて、次回は9/23の振り返り会です。
8月からのプロジェクトを通じて、学生たちががどのような想いを持つのか、スタッフとしても楽しみにしつつ、最後までしっかりと向き合いたいと思います。
主催:NPO法人ハナラボ/一般社団法人東京ステーションシティ運営協議会
協賛:株式会社NTTデータ Tangity
Comments are closed.