こんにちは!ハナラボ代表の角です。今日は、ハナラボが女子大生のリーダーシップを育む理由について書いてみます。
ハナラボでは、女性的資質を活かしたデザイン思考のトレーニング(これもまた別の記事で書きます!)とリーダーシップの育成の場を提供しています。ちなみに、ハナラボで定義しているリーダーシップとは・・・
自分の意志で行動し、
他者との関係性を築きながら、
目的を達成するために協力し合う力
です。リーダーシップとは、個人それぞれの強みを活かして発揮するものであり、誰しもが持っているもの。でも、それを十分に発揮できている人は、男女年齢問わず、そう多くはないかもしれません。「じゃあ、なぜ女子大生だけを対象にするの??」とよく聞かれるのですが、もちろん理由があります。
◯理由その1 <日本の女性は教育水準は高いけれど、社会で能力が活かされてない>
出産を機に仕事を辞める人は6割以上。もう20年以上もその状況は変わっていません。仕事に復帰したくても、能力を活かせる職場を見つけるのは難しく、働くお母さんにとって優しい環境ではありません。世界経済フォーラムの男女格差レポートでも135ヶ国中105位。教育水準は高いけれど、社会で能力が活かされていないんです。社会でリーダーシップを発揮できる女性が増えたら、日本も変化するはず。そう思いませんか?
◯理由その2 <まだ見ぬ夫や子どものために、時間を確保しようとする>
これは女性特有のことですが「まだ見ぬ夫や子どものために、時間を確保しようとする」傾向があります。それゆえ、仕事上の目標を妥協しがち。女子は「一般職にしようかな、総合職にしようかな」と悩むけれど、男子はほとんど悩まないですよね。それに加えて、これからは賃金が上がりにくく、夫の収入だけで生活するのは不安定。そもそも結婚するかどうかもわからないですよね。それに男性だって、転職したり学び直しをしたりしたいはず。そのときに、支えられるパートナーがほしいのではないでしょうか。
◯理由その3 <男性と一緒に働く前に、リーダーシップを身につける>
大学のサークルで、男子が幹事長、女子が副幹事長というパターンは定番ですよね。これ、もう何十年も変わっていないんですよね。その根底にあるのは、根強い性別役割意識です。それゆえ女性は男性と比べると成長する機会が少なく、結果的に女性は自分を過小評価する傾向があると言われています。
“The Athena Doctrine”(邦訳「<女神的>リーダーシップ」)では、今日の理想的なリーダーシップに求められる資質として、「利他的」「共感力」「柔軟」「忍耐強い」「表現力」「忠実」「計画性」など、女性的資質としてみなされているものが多いことが明らかにされています。実際の社会では、女性も男性と一緒に働く中でリーダーシップを発揮することが必要ですが、まだまだ日本では男性的リーダーシップが主流です。だからこそ、大学生のうちにリーダーシップを発揮する機会を持ち、自分なりのリーダーシップを見つけて社会に出てほしいのです。
女子大生って楽しそうで支援が必要なさそうに見えるのか、リーダーシップを育むための大切な期間なのに、放っておかれていることが多いんですよ。でも、日本の未来にとって、とても大事な存在だと思いませんか??
イノベーションの種が生まれても、それを育てるためにはリーダーシップが必要ですよね。これは男女関係ない話ですが。なんだか長くなっちゃいましたね〜。というわけで、今日はこの辺で。
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