SVP東京のポロです。ハナラボの理念や目指すことに共感して、昨年より一緒に活動をしています。
わたしは経営コンサルティングを本業としています。今日はその視点から、ハナラボが目指すことの意義、について書きたいと思います。
コンサルティングとはとても簡単に言うと、会社の課題や問題を発見して、解決する仕事です。コンサルティングの仕事を行うためには、ある業界やテーマについて詳しかったり、効果的で効率的なやり方を知っていたり、これまではそうした専門知識や経験を「売り物」としてきました。例えば、通信業界に詳しいよ、物流なら任せて、コスト削減上手くできるよ、そんなイメージです。
しかし最近このように単純に知識や経験だけを求められるケースは減ってきて、また全くではないにしろ、なかなか高い成果につながりにくくなってきていると感じています。
なぜかというと、まず専門知識自体にあまり価値が無くなってきてしまっているのです。今は本を読んだり、インターネットで調べたりすれば大体のことはわかってしまいますよね。今後もますます簡単に手に入る情報は増えていくことでしょう。とても特殊な状況や、限定的な状況でない限り、なかなか専門知識をうたうことは難しくなっているのです。
それでも、「分かる」と「出来る」は違うもの、豊富な経験で売っていけばいいのでは、と思われるかもしれません。確かにそれはそうなのですが、良くある業界やテーマだと、既にお客さまとなる会社の中にも経験豊富な人がいたりするのです。その上で、コンサルティングを依頼する場合、その期待はどちらかというと「人手が足りない」などがメインとなってしまっているのが実情です。
では今、会社が本当に困っていることは何でしょうか。わたしが思うに、それは「答えのない課題」に立ち向かわないといけないこと。これ、ハナラボのキーワードと全く同じですね。例えば、数十か国で法律や規制が変わる中、どこに拠点や施設を置いたら効果的だとか、多宗教・多文化の地域にどのような製品・サービスが受け入れられるのかとか、やってみないと分からないことだらけです。
弁護士や会計士、または各国の情勢に詳しい方々に意見を聞いてみても、解釈や見解は全然一致しません。専門知識からも、経験からも、それだけでは答えは導けない。そんな不透明な中、それでも、決断して先に進まないといけない。
どうやって進めているのか。様々な利害関係者と対話を繰り返し、合意形成を進めて、最後はみんなで勇気をもって決断して、前に進めていきます。このとき、コンサルティングには、適切な議論フレームの設定・調査、関係者の巻き込み・説得・交渉、例えばこんなことが求められます。
なんだかこれもハナラボのプロジェクトの進め方に似ていませんか。
日本でイノベーションや高付加価値がますます求められる昨今、答えのない課題に立ち向かわなければならない状況、これからますます増えてくるでしょう。
ハナラボは「女性の活躍促進」のみならず、「これからの価値提供の在り方」まで、広く使命を帯びているのです。それは「今、困っている人がいるから助けよう」だけではなく、「これから、ますます困るかもしれない」という未来を、その将来的な価値観にまで踏み込んで解決しようとしているところに、難しさ、面白さ、そしてチャレンジがあるのだと思います。
そう理解して、ハナラボに強く共感して、わたしは一緒に活動を始めました。良い成果を出していきたいと思います!
[…] 先日、同じSVP東京のポロさんが、「ハナラボが目指すことの意義」についてブログを書かれました。今回私は、改めてハナラボの興味深い点について書いてみたいと思います。 […]
[…] 2014年3月20日(木)答えのない課題に立ち向かう:ポロさん […]