ハナラボの角です。先日、私個人のTwitterアカウントでプチ炎上がありました。ことの発端はこちらのツイートです。このツイートがアンチフェミニストの発言となって、すでに80以上リツイートされています。
私が軽はずみにコメントしたのがよくなかったのですが・・・「そう言った」の「そう」は「女だからって楽しようとするのはよくないと思う」だけにかかっていたんです。でも、彼女は「ジェンダー・フェミニズム=女だからって楽しようと思ってる」と、私が言ったと思った。私の中では、「ジェンダー・フェミニズム=女だからって楽しようと思ってる」なんて考えを持つわけがないというのが前提にありました。完全な行き違いだったんです。これがプチ炎上に繋がっていきました。私が安易に「そう」という指示語を使ったのが、そもそもの誤りでしたね。。。これについては反省です、ほんとに。
ツイートの主は、数年前に学生記者の面接に来てくれた人でした。そのときに私が「女だからって楽しようとするのはよくないと思う」と言ったらしいのです。でも、「ジェンダーを勉強しています」と「女だからって楽しようとするのはよくないと思う」には何の関連性もありません。面接には、短くても30分、長ければ1時間かけます。だから、二言しか話さないなんてあり得ません。まったく別の文脈で話されたことです。そもそも、理屈がつながらないですよね。
それから「女だからって楽しようとするのはよくないと思う」という発言に対しても、かなり反発があるのですが、例えば「旦那さんに稼いでもらって、自分は楽したい」っていう学生がいたら、「女だからって楽しようと思わない方がいいよ、リスクある生き方だから」と言うよ、とそんな文脈です。何も言わない方が、よっぽど冷たいと思いませんか。楽する=専業主婦ということではありませんよ。楽じゃないですよね、人生って。どんな生き方をしても。
ジェンダーとは、生物学的な性ではなく、社会的・文化的な性のありようを指します。wikiに挙げられている例としては「男は女を養うべきだが、女は男を養わないでいい」「片付けられない女は話題にされる、片付けられない男は話題にされない」など、固定的性別役割分担意識に繋がるものです。私自身は、男女共にこの性別役割意識から解放されるべきだと考えています。
ハナジョブは、女性自身にも社会にも「女性の可能性」を知ってほしい、広げてほしい、そして社会で活かせるようにしたいという想いから生まれた活動です。何も女性だけががんばるべきと思っているわけではなく、女性自身、(多くの場合は)パートナーとなる男性、所属する組織、そして社会の四輪が動いてこそ実現できることだと思っています。
そして、ハナジョブは社会人の女性たちがサポートしてくれて、成り立っている活動です。子育てをしながら組織で働くワーキングウーマンが中心です。だから、もちろん現実が厳しいことも知っています。でも、その厳しさを乗り越えて、なおかつ若い世代を応援してくれている。彼女たちを目の当たりにして思ったことは、道は自分で切り拓くしかないってことでした。最終的には四輪が動かないと苦しみだけで終わってしまうかもしれないけど、最初に動くのは自分自身でしかないんじゃないか。そう思ったんです。
女性も男性も、固定的性別役割分担意識に囚われて、自分の可能性を狭めているのがもったいない。自分自身が納得して選んだ生き方であれば、どんな生き方だっていいわけなので、私の考えは「ただのおせっかい。押しつけ」になることもあります。そのときはごめんなさい。
でも、過去から引き継がれてきた価値観によって、生き方が縛られているとしたら? それで苦しんでいるとしたら? 解放した方がよいじゃないですか。そんな私ですら「あ、女だから家事やらなくちゃ」って無意識に思ってしまいます。彼のためにやってあげたい、という気持ちと混在になって、「私、やらなくちゃ」と思っちゃうんです。その一方で「いや、なんでこれを私がやるべきなんだ?同じように働いてるんだから、できる方がやるべきじゃないか」とも思うわけです。そして、イライラしてケンカ・・・ってことも、よくあるできごとです。
法律はなかなか変わらないし、企業だってすぐに変わらない。でも、人は変化できる。すでに、働き方も生き方もどんどん変化していますよね。どういう生き方を選ぶのかは自分自身。だけど、そう簡単に生き方なんて変えられないよって思う人の方が多いだろうし、変えるのが善で、変わらないのは悪と言ってるわけでもない。
と、話が完全にずれてしまいましたが、炎上の原因は「指示語」でした。誤解させてしまったみなさん、すみません。私も途中までズレていることに気づかず・・・日常的にも「あれ」「それ」「その」という指示語は極力使わないようにしようと、心に誓った出来事でした(よく注意されてるし!)。。。
[…] しかし、今回の件で小さいながらも炎上みたいなことを経験できて、ちょっと嬉しくて舞い上がってしまいました。角さんとも使える経験だよねと言ってました。けど、不毛なやり取り […]