こんにちわ、久しぶりのブログです。こちらに来てから3ヶ月半、前回のブログから早2ヶ月が経ってしまい、これは有限不実行というやつです・・・。そんな2か月の間にこちらはサマータイムが始まり、初めてのイースター休暇を終え、春の陽気がようやく座ってくれました。しかしながら突然の土砂降りにとんでもない強風、小さな氷の塊が落ちてきたり、クレイジーな天候に身体がついていけない日もありましたが、いたって元気に過ごしています。
さて今はとある小さなカフェでこのブログを書いています。最近みつけた街はずれにあるこのカフェは古い教会を改装したもので、店内にはお洒落なヴィンテージ家具が散りばめられています。(このやわらかい桜色のライトがとんでもなく私好みです。)
ウェイターさんの話だと家具のほとんどはセカンドハンド(リサイクル)のものだそうです。いろんな形の家具がバラバラに入り混じっているのに、不思議なまとまりがあるこの空間に魅了されてしまいました。バックにはいつも軽やかなジャズが流れていて、夜になると壁面を使っての映画上映やお芝居も行われているそうです。最近は学校終わりに友人と、または一人で長い間居座わっています。
課題をこなしたり、談笑したり、最近よくやるのは近くの会話を聞いてその人たちが帰った後にその内容をトピックにすること。要は「盗み聞き」なのですが・・・生の日常会話はとても良いリスニングの練習です。(と言って正当化しています。(笑))
それと同時に何の話がくるのかわからないワクワク感がとても良いです。他人の会話をよくよく聞いてみるとなかなか興味深い話し合いをしていたり、もちろんその逆もあり。こちらに来たばかりの頃は聞くことで精いっぱいで何も意見が言えず、よく理解していないのにニコニコと頷くこともしばしば・・・。ただ後にこれってものすごく失礼なことだと気づいて、聞き返すように努めています。
ふと、ものすごく虚しい気持ちが充満していることに気がつきました。少し難しい話、例えば政治やフェミニズム、自分のキャリアについて話すとき物凄い無力感に襲われます。言葉と文化を知らないと、こんなにもちっぽけな存在になるのかと・・・自分の発言は小学生のような(もしくはそれ以下の)返ししかできていない訳です。それに私が20年かけて吸収した常識(日本産)はほとんど無力に近い。
学校においても9割強の欧州人の中で埋もれそうな自分、特に彼らが母国語で話し始めるとさらに身を縮める思いになります(笑)外部で行われている留学生の交流会に参加してもほとんどが欧州人。地球儀の通りなんです。こちらで共有されている日本についての情報はほんとに少ない。多くの欧州人、中東人にとって日本は“ものすごく小さいアジアの端にある島国“というあやふやな認識なのだなぁと少し残念な気持ちと、もしかしたらもっと魅力的な部分を知ってもらえるチャンスなのかもしれないという期待が入り混じっています。これまで私の世界の全ては日本中心に広がっていたし、スタンダードだと思うことの多くにギャップを感じるのが最近の心境です。(ギャップがあると知っていたけど、聞いて想像するのと、体感するのとは全くの別物だった。)
- トライリンガル以上がざらにいること。そもそも英語が話せないと仕事が見つからないこと。
- 多くの人が夢を持ち続けていること。例えば、歌手、フォトグラファーになりたいとか、自分のパブを開きたいとか、小説家になりたいとか。企業で働きたいって言う人が全然いないことに少し驚きました。よく聞いてみると、最初はどこかの会社に入ると思うけどあくまでもファーストステップという考えがよく浸透している。日本の1社1生を伝えるとたいてい目を丸くされます。
- フリーの時間の過ごし方。大切な人との時間を大切にしている。ビーチ、芝生の広場がいたるところにあって、家族連れ、カップル、学生たちが座り込んでのんびり過ごしているのをみかけます。芝生に座り本を読んでいる彼女、その膝を枕にして彼氏がぐっすり寝ていたりする。そういう恋人とくつろげて、フィジカルなタッチができて(恥ずかしくてとても苦手だけど、大切にするべきだと思っています。)かつお金のかからない場所。東京にいるときに困っていたことの1つは、恋人とどこで過ごすか。カラオケやカフェ、ショッピングセンターは至る所にあったけど、ただのんびりと時間過ごすだけの場所は至る所になかった。忙しい街に埋もれていた気がしてならない。そういう場所を探そうとしていなくて、あるもので満足していた。
- 「Beyond Rule」という言葉がふと脳裏に浮かんだので使います。まず、先生が指示すること通りに全て動かない。もしこうやった方がもっと良くなるかもしれないという方法を思いついたら、どんどん提案して元のルールを自分たちでどんどん変えていってしまう。先生が想定していた本日の授業内容が変わることはしばしばあり。(この感覚とてもたのしいです。)指示通りに動かないけど、目的はこなす、自分たちの方法で***
追伸
4月のイースター(キリスト復活祭)の時に作ったお菓子たちはどれも卵をモチーフにしています。イースターエッグは「復活」の象徴なのだそう。とても可愛い見た目ですが、とんでも甘かった・・・(笑)
[…] 2014年5月31日(土)ブライトン便り vol.02 […]