ハナラボの角です。人生シミュレーションツールを開発するという、未来のわたしキセカエプロジェクトが始まりました!関西初のハナラボ。今回は、滋賀県男女共同参画課との協働プロジェクトです。
具体的にどんなことをやるのかといいますと・・・
- 30年後、滋賀県にはどんな変化が訪れ、社会や働き方はどう変化しているのかを描く
- 5人の価値観の異なるキャラクターを設定。2014年時点で20歳の学生であることが条件。
- 5人が30年後、どんな生活を送っているのか。一人につき、2パターンの未来シナリオを描く。
- 未来シナリオをベースに、人生シミュレーションができるツールを開発する
と、こんな流れで進めていきます。最終的なアウトプットは、まだ私たちにもわかりません(笑)。参加した学生たちと話し合いながら、最終的な形を考えます。
そもそも、なぜ、人生シミュレーションツールを開発することになったのか、気になりますよね?(気にならない人もぜひ読んでください〜)
今回のプロジェクトは、滋賀県男女共同参画課の「未来のわたし体験発信事業」の委託事業です。「固定的な性別役割分担意識にとらわれずにライフとキャリア のビジョンを考えるための活動を実践し、体験を通じて得られた気づきや成果等を若年者に対して発信し、普及する事業を実施する」ことが目的。ハナラボは「人生シミュレーションツールの開発」を提案し、採択されました。提案の背景にあるのは、大学生の就職活動への疑問でした。
自己分析をする、ロールモデルを見つける、キャリアビジョンを描く。
これも大事です。でも、学生たちは社会が変化しないという前提で、将来を考えてるんじゃないかしら?と思うことがしばしば。それも「今」の社会ではなく「過去」の社会を見ているような気がするんです。
最近、2020年になくなる職業リストや2040年に消滅する可能性がある自治体リストが発表されて話題になりました。さすがにあと5年でリストに上がった職業がなくなるとは思いませんが、10年後には現実になっているかもしれません。
例えば「日本人の取締役」。グローバル化が進み、国内の企業だけでなく海外の企業も競合になります。さらに、市場も国内ではなく、海外へ。そうなると、グローバル競争を勝ち抜いてきた外国人でないと、経営戦略を立てることができない。その結果、日本人の取締役がいなくなる、というものです。
もちろん、ゼロになるということはないでしょうが、経営陣に外国人が増えることは間違いないでしょうね。
一方、IT技術の進歩も著しく、2050年にはデータ転送量が新聞3.5億年分、コンピュータは人間の脳の10万倍の容量を持つようになるとか。当然ですが、働き方も変わってきます。すでにハーバードやMITの授業がオンラインで受講できるなど、学び方も変わってきています。生活の一部になっている、iPhoneやYoutubeが10年前になかったなんて信じられないですよね。
今の小学生の65%は、現在ない職業につくとも言われています。だから、キャリアビジョンを描いたところで、将来はまったく違う職業につく可能性があるわけです。もちろん、将来を考えるのは大切。現状での多様な選択肢を知るのも大切。でも、自分が描いたキャリアビジョンに固執するのではなく、変化に対応しながら自分の意志で人生を選び取れるようになってほしい。そう思っています。
最終目的はプロジェクトに参加した学生だけでなく、より多くの人に「変化に対応しながら自分の意志で人生を選び取る」必要性を知ってもらうこと。そのために「人生シミュレーションツール」を開発します。というわけで、みなさん、今後の展開をお楽しみに〜♪
8月8日のキックオフの様子は、常務理事の浜島からお届けします!