NPO法人ハナラボは、FITチャリティ・ラン2014の寄付団体に選出されました!寄付団体に選出していただくにあたってご協力くださったみなさま、本当にありがとうございました。
FITチャリティ・ランは金融サービス企業による社会貢献活動で、2014年度はスポンサー、サポーター企業の協賛金および参加費を含めた寄付金総額は59,003,282円にのぼり、寄付金総額のうちの90.91%が8つの非営利団体に均等に寄付されました。
ハナラボではこの寄付金をもとに、高校や大学への出前授業を実施します。2015年度前半に出前授業用のツールを制作し、2015年度後半から3年かけて50校を目標にアイデア発想ワークショップやハナジョブを用いたキャリアの授業を女子学生に届けます。
ハナラボのこれまでの課題は「120万人の女子大生にどうサービスを届けるか」ということでした。学生記者も社会課題解決プロジェクトも、私たちだけで提供できる人数はどうしても限られてしまいます。そのために考えたのが、大学や高校への出前授業でした。詳しくは、贈呈式のスピーチをご覧ください。
寄付団体に選出していただくにあたって、SVP東京のみなさま、UBS証券株式会社のみなさまに大変お世話になりました。心から感謝いたします!
贈呈式でのスピーチ
FITチャリティランの寄付団体に選出していただき、本当にありがとうございます。心から感謝しています。
ハナラボでは、女子大生が社会課題の解決に挑むことで、リーダーシップや創造力を育む活動をしています。最終的に目指すのは、誰もが社会変革の担い手となる社会です。そのために、リーダーシップや創造力を発揮する機会が少ない女性にフォーカスして、さまざまなトレーニングや社会参加の機会を提供しています。
わたしの大学時代の友人のうち、いわゆる一般職で就職した友人は出産を機に、全員仕事を辞めました。なんて、もったいない!社会に出る前に、自分の可能性を知っていれば、違う選択をしたはず。そう思ったことが、ハナラボのはじまりです。
具体的には、実際の地域課題を解決するため、フィールドワークを経て、解決策を考え実行するという半年間のプログラムを実施しています。
正直なところ、学生時代は女性の方が優秀といわれますよね。それでも、ゼミ長やサークル長は男性であることが多いんです。女子学生は、なんかおかしいなと思っても身をひいてしまいます。
そして、さらに就職活動で男女の違いを思い知ることになります。男性中心社会で、女性はリーダーシップを発揮する機会を得られず、自信を持てずに仕事を辞める。そんな悪循環が続いています。
しかし、2020年に女性管理職比率を30%にあげるという数値目標が提示され、どの企業でも女性の管理職候補を見つけようと必死ですが、見つかりません。育てて来なかったのだから当然ですよね。
企業社会では、女性の強みや特徴を理解して活かすのではなく、男性のやり方に馴染むことを求めてきました。馴染めない女性は「使えない人材」とみなされ、チャンスを与えられず、自信をなくしていきます。
けれども、本当に彼女は「使えない人材」なのでしょうか?
ハナラボに参加する学生たちは、ふつうの女子大生です。エリート層でもなければ、中退予備軍でもない。挑戦するきっかけもなく、成功体験がなく、自信がない。それが、ふつうの女子大生なんです。
でも、ハナラボに参加して、たった1日で見事に変化します。自分の意見を伝えて、人前で発表する機会がなかったし、絶対にできないと思っていた、そんな女子大生がたった1日、挑戦する機会を持ったことで自信を持てるようになります。
これまでハナラボでは半年間の長期プロジェクトが多く、なかなか多くの女子学生にプログラムを届けられないという悩みがありました。そこで、寄付金を利用して、大学や高校に出前授業としてプログラムを届けます。社会課題をテーマに3時間ほどで、課題の抽出、アイデア発想、プレゼンテーションを行います。
目的は「自信がなく消極的な」学生が、主体的に考え行動するきっかけをつくること。来年度から3年間で、50校で実施したいと考えています。
先日女子高生向けに出前授業を行ったとき、学生からこんな感想をもらいました
「グループのディスカッションや講義では女性のもつ発想力に改めて気づかされて、自信につながりました」
先生からも、彼女たちがあんなに目を輝かせて授業に参加したのは見たことがない、といわれました。本当に彼女たちの力は眠っていて、周囲はそのことに気づいていないのです。その気づきを多くの女子学生や先生にもたらせたらと思っています。
このような機会をいただき、本当にありがとうございました。いただいたお金の何倍もの成果を出せるよう、がんばります。
http://fitforcharity.org/より