農村での週末シェアハウス

農村での週末シェアハウス

増富地域は高齢化率が60%を超える限界集落である。耕 作放棄地も64%で深刻な状況といえる。一方で秩父多摩 甲斐国立公園に面しており、自然と昔ながらの暮らしが 大切に残されている場所でもある。

昭和34年には2600余りだった人口が、現在では500名 余りと激減。このままでは高齢者100%のまちになり、 地域そのものがなくなってしまうという危機感からこの アイデアが生まれた。週末だけ、都会の女性が高齢者宅 にホームスティするものだ。定住することは地域にとっ ても本人にとってもハードルが高いが、徐々に関係性を 育むことで移住も現実的になる。

このプランでは、高齢者の知恵と若者の活力を交換することで、互いに助け合って生活する関係性をつくる。そ れにより、若者にとって増富が第二の故郷になることを目指している。最初から家に入り込むことは抵抗が大き いことから、まずはおばあちゃんとの交流をメインとし たツアーを開催して信頼関係を育む。この関係性づくり は「修行リゾート北杜」にも組み込まれている。

本プロジェクトは、増富地域再生協議会と恊働で実施しており、山梨県地域活性化促進事業として認定を受けて いる。

  • Date 2012年9月24日
  • Tags 山梨県北杜市プロジェクト