ハナラボの角です。念願の「女性的資質、男性的資質」についての研究がスタートしました!慶応SDMの前野先生、学生の皆さん(といっても社会人ですが)、そしてハナラボ研究員との共同研究です。
数年前から「女性の強み」研究がしたいと思いながらも、どうアプローチしていいのか、テーマは「女性の強み」でいいのか、ずっと悩んでいました。というのも、「女性の強み」と言った途端、拒否反応をする人が少なくないからなんです。
男女の違いがあるかないか、と言われれば、ないという人はいないでしょう。生物的に違うわけなので。それが先天的なのか、後天的なのかは議論の余地があるのですが、やはり物事に対する感じ方や人に対する接し方は、明らかに違います。でも、そこに違いを見出そうとすることに対して、違和感を持つ人が多いんですよね。
男性でも「女性的」な考え方をする人もいるし、その逆もある。私はそれを否定しているわけではなくて、これまでは「男性的」な力が社会で活かされてきたとすれば、これからの社会には「女性的」な力が必要になるんじゃないかなと思っているんです。それを男性的、女性的と括るのがいいのか、別の名前を付けた方がいいのか、それは追々考えるとして・・・。もしかすると、持っている力は同じだけど、それを使っているか使っていないかの違いかもしれません。例えば、男性は人前で泣くのを我慢するけれど、女性は我慢しない人が多いとか。
ハナラボが考える女子大生の特徴は「思わず共感してしまう力」「発想を広げる力」「すぐに変化できる柔軟性」。一方で、デザイナーなどクリエイティブな仕事をしている人は男女問わず、こういった力を持っている。となると、男女差ではないのか。男性は社会生活を送る中で、その力を失ってしまったのか。様々な視点が出てきます。
ま、とにかく、その謎を解き明かして、今、うまく力が活かせていない人が活かせるようになればいいし、それが日本社会が変化する鍵になるかもしれないとさえ思っています。
これまでに、3回、研究メンバーと話し合い、ようやく研究の方向性が見えてきました。2回目は、ワークショップデザインの授業に組み込んでもらい、学生さんに「女性的資質、男性的資質を明らかにするためのワークショップ」を考えてもらいました。そこでも、やっぱり男女の違いにフォーカスすること自体に反発はあったのですが(汗)。
次回のミーティングまでに、論文を読み、調査項目を検討してくることになっています。研究するのがこんなに楽しみだなんて!学生時代にこんなふうに思えたらよかったんですけどねえ。この研究に興味のある方は、こちらのフォームからご連絡くださいね!