【レポート】ガールズのリーダーシップを育むプログラム視察in NY! （２）Eileen Fischer Leadership Institute

今回の研修のメインである、Eileen Fischer Leadership Instituteのプログラム紹介です！

◇Eileen Fischer Leadership Institute（EFLI）とは

Eileen Fischerとは、アメリカのアパレルブランド。日本展開はされていないのでご存知の方は少ないと思いますが、サステナビリティにも精力的に取り組んでいる企業です。
創業者であるEileen Fischerさんの娘さんが10歳のとき、「女の子のリーダーシップを育てるプログラムに参加させたい！」と思ったものの見当たらず。
周りの方から受けた「あなたの会社でやっていることを、女の子向けにアレンジしたらいいんじゃない？」というアドバイスをもとに立ち上げたのが、EFLIです。

2010年から始まり、これまでに3000人以上のガールズ＆ボーイズが参加をしています。
EFLIのターゲットは高校生のガールズ。（現在はオールジェンダーのプログラムがあり、ボーイズも参加ができます）
夏のプログラムを中心に、セルフエンパワーメント、他者とのつながり、コミュニティでの活動を通じて、ガールズのリーダーシップを支援しています。

◇プログラム内容について

この度見学したのは、いちばん基礎となるACTIVATING LEADERSHIPという６日間のプログラム。Creativity、Confidence、Community、Connectionの4つの軸から、それぞれのリーダーシップを考えます。

プログラムは、Eileen Fischerの企業内研修を参考にしているほか、世界各国で行われているワークを持ちより、ガールズ向けにアレンジしているそうです。

※今回のプログラムは、ガールズの心の内面をさらけ出す場面も多いことから見学できたのは一部にとどまりました。

座学というよりも、「身体を動かしたワーク⇒その意味を考えてみる⇒自身で振り返る」という進め方でした。

リーダーシップとはなんぞや、というものを教えるのではなく、様々なワークを通して自分自身を見つめること。仲間と繋がること。

「どのような話すか？振る舞うか？」というテクニックではなく、何か危機がおきたとき・リーダーシップを発揮する必要のあるときに「自分自身がどうあるか」を学べる場所なのだと思います。まずはその土台をつくることが重要だと強く感じるプログラムでした。

またクリエイティビティについても大切にしていて、リーダーシップの理想の姿や自分自身を、様々や素材を使って表現するワークが要所要所に散りばめられていました。

ちなみに、応用編のプログラム（LEADING WITH IMPACT、AWAKENING LEADERSHIP）では環境問題やグローバルな課題についても話し合う内容になっているようです。

参加するきっかけの大半は家族に薦められたから。大学受験のため。と、意外と消極的？　たしかに、2日目くらいまでのガールズはなんだか声も小さいし、自信なさげ・・・

ただ、Connection Circle（残念ながら直接は見られませんでしたが）で自分の強み・弱みを開示したり、合宿を通して、がらっと変わるんです！

とはいえ、このプログラムは、タネを植えるようなもの。プログラムを終えて帰宅してしまったら、大半の参加者のテンションはもとに戻ってしまいます。
残念ながら参加後にどうなるか、までは責任はもてないけれど、でも、何か彼女たちがまたEFLIにアクセスしてきたときには、サポートをしっかりしているとのこと。

◇EFLIはまた関わりたい！と思えるコミュニティ

ワークは2人のファシリテーターと2人のフェローで実施されます。
フェローは、EFLIのプログラムを受けて、もっとチャレンジしたいという学生にチャンスを与えているそうです。大学生のフェローがとっても頑張っていました。
インターンとして関わっている学生や、ふらっと遊びにきている学生も多数。こうやって、戻りたい・関わりたい！と思われるコミュニティって素敵！
その秘訣は、自由にやらせてもらえる環境にあるようです。
そもそも、日本でのEFLIの展開を考えているのも、日本人とのハーフの参加学生が日本にもこのプログラムを届けたい！と考えたことがきっかけだとか。
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EFLIをつくり、大きくしてきたアントワネットさんと。