ハナラボの出前授業がスタートしました!第1弾は「JKを社会変革の担い手に♪ 社会課題を解決する!女子のためのアイデア発想ワークショップ」です。
タイトル、長いですね(笑)。
女子校や女子大だけでなく、女子だけのクラスを編成していただければ、共学校でも開催できます。時間も人数も調整できますので、気になった学校関係者の方は、お気軽にご連絡くださいね。
記念すべき1校目は、中野坂上駅からすぐの宝仙学園高校の女子部です。
2年生32名のクラスで、アクティブラーニングの授業を受けるのは初めて。さて、一体どんな反応だったのでしょうか。まずは、授業のテーマと流れを説明しましょう。
授業のテーマ
事前の打ち合わせで、先生方から、将来のキャリアを考えるきっかけにしたいというお話を伺いました。
そこで、今回は「男性が家事・育児に参加するためのアイデアを考える」というテーマを選択。こちらは、栃木県のJK向けキャリア講座でも実施したテーマです。
事前の打ち合わせでは、何を目標に置くのか、アクティブラーニングに慣れているか、授業時間はどれくらいか、学生たちのモチベーションはどれくらいかなどをお聞きし、学生たちが楽しみながら自分自身の新たな力や視点に気づく授業を組み立てていきます。
授業の流れ
32名で人数が多いということもあり、2名の学生にスタッフとして参加してもらいました。
進学を目指す高校生にとって刺激になりますし、年が近いので親しみやすく安心して授業に取り組めるという利点があります。 授業は次の流れで進めていきます。
テーマや授業時間によって内容は変わります。今回の授業は、2時間です。
- スタッフの自己紹介とハナラボの紹介
- 女性のキャリアに関するレクチャー
- 家事・育児負担についてのレクチャー
- 原因を探る「男性が家事や育児をしないのはなぜ?」
- 解決する課題を絞る
- 解決のアイデアを発想する
- 解決のアイデアを絞って、ポスターにまとめる
- 発表
2時間で盛り込み過ぎ感はありますが、「短い時間でもここまでできる!」という自信につながります。
最初は面倒くさそうにしていた学生たちも徐々にやる気を出して、最後は見事にアイデアを発表。宝仙学園高校の学生たちは仲が良く、一人ひとりがのびのび取り組んでいるのが印象的でした。さて、そんなJKたちからどんなアイデアが生まれたのでしょう?
生まれたアイデアをピックアップ!
○スウェーデン男子から学ぶ、子育て☆
若いうちから男女ともに家事・育児に関心を持てるよう、家事・育児に関しても男女平等な国、スウェーデン男子と意見交換するというアイデアです。
スウェーデン男子だけでなく、男子校と女子校、スウェーデン以外の国の企業や学校とSkypeでつなげて、意見交換することも考えています。従来の日本の考え方にとらわれず、世界のさまざまな考え方を知ることで、男女関係なく家事・育児するようになることを目指します。
○ダメ男からイクメンへ☆
「無能、気力のない男から楽しんで家事・育児をこなす男へ」 ダメ男からイクメンに変身する流れを、男性の気持ちに寄り添って考えました。
時間がなく、どうすれば夫に家事・育児をしてもらえるのかを分析するところで終わってしまいましたが、ここからまた新しいアイデアが生まれそうです。
- 「フジモンを見習え」と調教する
- ダンナの疲れを家族総出で癒やす
- 欲しがっているものを買ってあげる
- 家事・育児をしたらめっちゃ褒める
- 家事・育児をする喜びを感じさせる
- 甘えて家事・育児をしてもらう
- 夫婦ともに仲良く家事・育児
- 夫と妻で分担して家事・育児をする
- 家事・育児をしてくれたあとは、ちゃんと感謝する
- 一人の時間をちゃんと作ってあげる
それにしても、どうしたらお父さんの気持ちが動くのか、よく観察しています。
これが一般的なお父さんの姿だと思うと、少々複雑な気持ちになりますが、こうやって考えられる女子高生がいるのは頼もしいですね。
学生たちの感想
では、学生たちの感想を紹介しましょう!
普段の授業ではできない内容だったので楽しかったです。特に一人ひとりが付箋に自分の考えをまとめなくてはいけなかったので、いつもはなかなか意見の言えない子も混ぜながら話し合うことができました。これからの授業にも取り入れればいいのになと思いました。
この授業で、国の問題は人に任せるのではなく、自分たちから変えていくべきだという考えがあるのを知りました。
男性の家事・育児について話し合い、意見を深めることができて面白かったです。男性も家事・育児をするのが当たり前だという文化に日本全体が変わっていかなければならないと思いました。
育児や家事をしない男性について、皆でディスカッションすることで様々な意見の交換ができてよかったです。他にも、皆で様々な意見や考えを出しあう楽しさというようなものも学べたと思ってます!!
「◯◯したい」→「じゃあ、◯◯するためにはどうする?」のように、より具体的に考えたことが新鮮だった。今回の議題に限らず、いろいろなことにおいて、新たなアイデアを思いついたり具体的に考えたりする人間になりたいと思いました。
最初はつまらなそうだと思っていたけど、案外楽しくて一睡もしなかった。また来てもらって話を聞きたいなと思いました。
今回考えた話題は、自分たちの未来にも関わってくることなので、みんなで話し合い考えを深められてよかったと思う。一つの話題からつあんがりのある他の話題についても話、よりよい解決策が見つかっていったのがとても面白いと思った。模造紙に書いてまとめていくのもわかりやすく、見やすくて、発表するのにも最適だと思った。
いか
がでしたでしょうか。
たった2時間の授業でしたが、たくさんのことを感じてくれたようです。こういったアクティブラーニングを取り入れた授業は初めて受けた学生たちですが、さほど戸惑うことなくグループワークに取り組み、さまざまなアイデアを出してくれました。
彼女たちはまさに、未来の社会変革の担い手となりうる、女子たちです。「国の問題は人に任せるのではなく、自分たちから変えていくべきだという考えがあるのを知りました」という感想があったように、これからの学生生活で「考えるだけでなく行動して形にする力」を身につけていってもらえたらと思います。
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