ハナラボの角です。月曜日の連載「ハナラボStory!」の6回目。今日は「武蔵美で学んだこと」について。
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Webデザインの仕事を始めたものの、デザインについて専門的に学んだことがありませんでした。きっと美大に行けば、デザインの本質が学べる。そう思って、武蔵野美術大学の通信教育課程、デザイン情報学科コミュニケーションデザインコースに入学しました。
正直なところ、何を学ぶかよくわかっていなかったんです。グラフィックデザインとかタイポグラフィが学べるんだろうなあと漠然と考えていました。もちろん、そういった基礎的な科目もあります。でも、グラフィックデザイン基礎の授業からして、自分でテーマを決めるところから始まるんですよね。「先生と同じものを作りなさい」なんて授業はないんです。大切なのは、グラフィックとしての「美しさ」よりも何をテーマにどう表現するのか。「コミュニケーションデザイン」ってなんだろう??? ほとんどの学生は疑問でいっぱいだったと思います。しかも1期生だったから、先生たちも模索しながら授業を作っていて、授業内容が実験的だったんですよね(ハナラボも完全にこのスタイルですね。笑)。
常に問われるのは「自分の問題意識」(この辺りのことについては「美大の教育って面白い!」に書いているので、ぜひ読んでくださいね。)。そして、私がずーっとテーマにしていたのが「女性の生き方・働き方」だったんです。どんな課題が出されても、馬鹿の一つ覚えのように「女性の生き方・働き方」をテーマにして作品を作るという・・・。視野が狭くて作品に幅が出ないし、うっとうしい感じだったんですけど、どうしてもそこに行き着いてしまうんです。
ところが、卒業制作では「女性の生き方・働き方」をテーマに作品を作ることができませんでした。最終的な形を見出すことができなかったんです。2002年に入学し2007年に無事卒業しましたが、私の中で「女性の生き方・働き方」への問題意識が大きく育っていて行き場を探していたのでした。
次回は、武蔵野美術大学を卒業してから「ハナジョブ」に辿り着くまでの話です。やっと核心に近づいてきました(笑)。
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[…] 2014年3月24日(月)ハナラボStory!vol.06 […]